どんな団体が出ているのでしょうか?

 「多文化共生・国際交流」という名前を付けていますので、その名の通り、埼玉に住む在日外国人のタイ人、フィリピン人、在日韓国・朝鮮人、などの団体が華麗な衣装と踊りを披露していますが、沖縄のエイサーを愛する人たちや、アイヌ文化を愛する人たち、日本の民謡を愛する人たち、子どもの朝鮮通信使、ソウルから東京まで2000キロを踏破してきた人たち、韓国の民族芸能を愛する人たち、世界の民族衣装を着て楽しむ人たち、着物をきて歩くのを楽しむ人たち、ベリーダンスを楽しむ人たちなど、本当に多様な団体によって、構成されています。この「川越唐人揃いパレード」は、もともと「仮装」して楽しむものです。それぞれの文化の衣装や踊りや演奏する人たちも、もともとの当事者より、日本人愛好者の方が圧倒的に多いのです。

川越唐人揃い

江戸時代の川越で行われていた「朝鮮通信使」仮装行列を、当時は「唐人揃い」と呼んでいました。豊臣秀吉の朝鮮侵略という戦乱を乗り越えて、平和を目指す徳川家康と朝鮮王朝が、未来の平和のために問題を解決し、文化交流を200年以上にわたって繰り広げました。世界史の中でも、隣国同士が200年以上の文化交流を行い、平和を維持したのは極めてまれなことです。今の時代だからこそ、この朝鮮通信使の精神を生かしたもの。