朝鮮通信使が世界記憶遺産になった!

 2017年秋、まさに第13回川越唐人揃いパレードが行われた直前、ユネスコが朝鮮通信使をユネスコ世界記憶遺産に登録決定しました!

 これは、日本の朝鮮通信使縁地連絡協議会と韓国プサン市のプサン文化財団という日本と韓国の二つの団体が共同申請をしていたものです。川越唐人揃いパレードもこの日本側団体に参加していました。

 朝鮮通信使のような文化使節による交流が200年を超える長さで、隣国する二国間で行われたという事実は、世界史上でも稀有な存在でした。大体、二国間では戦争の歴史が多いのですが、戦争をした後に、相互が努力しながら二百年も平和友好が継続したことは、まさにユネスコの世界の平和を築くという理念にもっとも近いものといえます。

 しかも二国が共同して提案したことも大きく評価されています。


川越唐人揃い

江戸時代の川越で行われていた「朝鮮通信使」仮装行列を、当時は「唐人揃い」と呼んでいました。豊臣秀吉の朝鮮侵略という戦乱を乗り越えて、平和を目指す徳川家康と朝鮮王朝が、未来の平和のために問題を解決し、文化交流を200年以上にわたって繰り広げました。世界史の中でも、隣国同士が200年以上の文化交流を行い、平和を維持したのは極めてまれなことです。今の時代だからこそ、この朝鮮通信使の精神を生かしたもの。